FBAの手数料がAmazonのシミュレーターと他のツールで微妙に違う理由

目次

AmazonFBA手数料誤差問題

どうも、こんばんは!

そういえばよく仲間内で話題になるのがFBAの手数料です。

FBAって何なの?

って思われる人もいると思いますので簡単に説明します。

FBAというのは、Amazonが梱包や発送などを代行してくれるサービスのことを言います。このサービスを使うために僕らは商品を購入者ではなくAmazonの倉庫に送ります。自分で発送する手間を省きたい、副業で時間が無い、自己発送だと送料がとてもかかる場合に利用することが多いです。

さて、話を戻します。

自分がよくしっかりと利益率を把握しようと言っているので僕らのメンバーさんは皆エクセルなんかでしっかりと管理をしています。

その際各種ツールで手数料を出すのですが、この値がAmazonのシミュレーターと少し違ってくることがあります。

手数料をきちんと正確に把握するのは非常に大事ですので今回はこの部分についてお話したいと思います。

ちなみに私も全巻君というツールを作る上で手数料を正確に把握する必要があり、この問題については頭を悩ませました。

今現在ではこの誤差問題の結論は出ていますのでそれもお話したいと思います。

FBAの手数料の仕組みを正確に理解しよう

Amazonで販売する際には、自己発送でもFBA発送でも、出品手数料がかかってきます。

出品手数料はカテゴリーによって違うのですが、ここでは本を例にとって説明します。

本の場合は、商品代金に15%の手数料とカテゴリー成約料80円、さらに小口発送なら100円の基本成約料がかかります。
※大口なら月間手数料4900円かかりますので50個以上売るのなら大口にしましょう。

そして、FBAを使う場合には上記の出品手数料にさらにFBA手数料が加算されます。

それでは、AmazonのFBAの手数料の仕組みを正確に理解しましょう。

AmazonのFBAの手数料は、大きく分けて二つのブロックから出来ています。

発送代行手数料+在庫保管手数料

の二つです。

これをそれぞれ説明していきたいと思います。

これを説明するうえで、スラムダンクの全巻セットを例にとって説明します。

基本情報

手数料計算の中身


5200円で売ったとすると出品手数料が860円かかります。

これは、自己発送でもかかる手数料です。

内訳は、売値に対する15%の手数料780円とカテゴリー成約料80円です。

次に、FBAにかかる手数料です。

ここではフルフィルメント費用と書かれていますね。

それが483円かかります。

そして、この出品手数料とFBA手数料(フルフィルメント費用)二つの手数料の合計が1343円になります。

出品手数料860円+FBA手数料483円=手数料合計1343円

結果、販売額の5200円-手数料合計1343円=入金3857円となります。

そのためこの31巻セットを全て108円で仕入れた場合には、

31巻×108円=3348円の仕入れ値がかかります。

これを入金額から引くと、

入金3857円-仕入れ3348円=利益509円

509円の利益が出ます。

利益率は、

509÷5200×100=9.7%

となります。

利益率はかなり低いですね。

※ちなみに、これに更にAmazonの倉庫に送るまでの送料がかかってきます。これも大事でみんな頭を悩ませ工夫しているところです。今回は関係ないので割愛します。

それでは項を変えてこのフルフィルメント費用の内訳を細かく見ていくことにしましょう。

FBA手数料=フルフィルメント費用の内訳

FBAの料金は、配送代行手数料+在庫保管手数料で構成されます。

スラムダンクの全巻セットを販売した際にはFBAの手数料、つまりフルフィルメント費用が483円かかっています。

この内訳を見てみると、このようになっています。

月額保管手数料105円

配送代行手数料378円

ですね。

この二つの合計がFBA手数料になっています。

それでは、次にこの発送代行手数料と月額保管手数料の計算方式を見ていきましょう。

配送代行手数料

スラムダンクを販売した際に378円の手数料がかかっている部分のお話です。

具体的なAmazon公式に載っている計算式を見てみましょう。

要するに、標準サイズならまずは360円かかり、2キロを超える分については、1キロごとに6円かかるということになります。

スラムダンクの場合なら4.38キロですので、2キロを超える分の2.38キロについて1キロごとに6円かかります。

端数はどうするのかというと、繰り上げになるので、2.38キロは3.00キロとして計算します。

つまり、3キロ×6円=18円分が360円に加算されます。

結果、配送代行手数料は、360円+18円=378円かかるということになります。

この配送代行手数料についての計算は特に疑問点などは無いです。

むしろ、標準か大型サイズかの判断基準の方が複雑を極めていますのでそこが面倒ですがこのトピックとは関係ないのでまた別の機会で説明したいと思います。

月額保管手数料

スラムダンクを販売した際に月額保管手数料が105円かかっています。

この月額保管手数料はどのようにして計算されたのでしょうか。

まずはAmazonの公式の説明を見てみましょう。

かなり細かい計算になっています。

今は8月ですので上の欄の計算式になります。

7.8円×商品サイズ/10×10×10×保管日数/当月の日数

とっています。

商品サイズは立方センチメートルですので、縦横高さをセンチでかけたものです。

これを1000で割って、さらにその月の保管した日数の割合をかけています。

ここで疑問なのが、

「はて、シミュレーターは一体何日保管したとして計算しているのだろうか?」

という点です。

Amazonが公式に出しているこのシミュレーターが設定したこの保管日数が一体何日なのか非常に気になりましたので方程式を立てて逆算してみました。

つまり保管した日数をXとおいて方程式をたてて逆算します。

今は8月ですので当月の日数は31としています。

これを計算した結果、保管日数は28.8日となりました。

なんとも微妙な値です。

計算を間違ったのかなと思って火の鳥でもやってみたのですがやはり同じ28.8日です。

これはシミュレーター自体が当月の31日を30としているのかなと思いましたが30で計算すると27.9日の計算となりました。

まぁこれ以上考えても仕方ないので、シミュレーターは28.8日にしているとしましょう。

もしかしたら商品ランキングとかによって違うのかもしれないですけどとりあえず置いておきます。

誤差が生じる原因

以上AmazonのFBA手数料を見てきたのですが、シミュレーターと各ツールで誤差が生じる原因は月額保管手数料の計算にあるのでないでしょうか。

恐らくは各ツールは、在庫保管日数/当月の日数を1にして計算しているものと思われます。

これは、その商品がいったい何日で売れたのかを売る前に計算することはできないので仮の値を設定するしか方法が無いからです。

商品によっては半月のものもあれば3か月かかる物もあるので、計算しやすい1か月保管として割合は1で良いよねってことになっているんじゃないかなと思います。

ですので、各ツールとも少しだけ手数料計算の誤差が生じるのは仕方ないという結論です。

そのツールが間違っているとかいう訳ではないので、あまり開発者を責めないでやってください。

後は、もしかしたら、発送代行手数料の2キロオーバー部分でキロ6円ごとかかってくる部分の計算ができていない可能性もあるでしょうね。これは開発者の責任です。

手数料計算からの考察

まずは、発送代行手数料について。

これは2キロを超えるとキロあたり6円かかってきます。

ですので、なるべく軽い物を扱った方が良いです。

重たいにもかかわらず利益の薄いものはなるべく避けた方がいいでしょう。

同じ売値にしても重たいものはそれだけで利益が減ってしまうということになります。

次に在庫保管手数料について。

これも容積が計算に入ってきますので、なるべく容積の小さい物を扱った方が良いです。

同じ重さでも容積の小さい文庫本セットとかの方が良いということになります。

※しかし、文庫本は1冊あたりが重たいので注意が必要。この辺りは考えすぎない方が良いでしょう。

また、在庫保管日数も入ってきますので、なるべく早く売れる物がいいです。

できれば1か月以内に売れる物が良いです。

1年とかかかるものはなるべくFBAは使わない方が良いです。

年末や値上がり時などここぞという時に納品するなど倉庫に入れる時間についてもシビアに見て行った方が良いでしょうね。

その点はランキングを重視するなどこれまでのように何でもかんでもFBAに送るという発想はやめた方が良いと思います。

以上になります。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次